2013年5月10日金曜日

霧と海城



今日は朝から雨。能島城が霧に包まれています。
能島と鯛崎島はかろうじてその形がわかりますが、伯方大島大橋はかすかに、伯方島や大三島はまったく見えません。

中世の時代。もし能島城が海関など海上活動の拠点として使われたのであれば、このような天候の時はどうしていたのでしょう。見張りは機能しないでしょうし・・・。航海者にとっても、複雑で激しい潮の流れに加えて、視界を遮るこの濃い霧ですから、無茶な航海は避けたいところですね。

こういった天候の時は、潮待ちと同じでどこかの港にとどまっているのでしょうか。だとしたら、その港がどのような構造であったか、どのような仕組みで船を受け入れていたのかが気になるところです。能島城などの海城もその機能を果たした可能性があるでしょう。

瀬戸内海が育んだ歴史や文化は、一筋縄では理解できないことを実感します。(K)