2013年8月4日日曜日

村上水軍がつかった小型船 「小早船」


水軍レースをかざる主力船の後片付け。

大事な小早船。水軍レースが終了し、港湾クレーンで陸揚げを行ったあと、陸上で12週間程度乾燥させ、専用の格納庫へ収納します。



この時、極度の乾燥や虫食いを防ぐため、海水を船の中に入れて倉庫に保管するそうです。


陸に上がると見た目より大きく見えるから不思議です。


夏休みに入り潮流体験船も大盛況!です。

小早船とは、村上水軍がつかった機動力が高い小型船で、水軍レース前後の期間以外でも当館玄関右手に当時の宮窪町が復元した第1号が展示されています。
(平成2年に東京大学名誉教授である小佐田哲男先生の監修のもと当時の宮窪町が復元。)


この船は全長8.4m、幅2m、長さ6.6m5つの櫓()を積んでいます。水軍レースで使う船は少し大きいもので、いずれも隣の伯方島の船大工である渡辺忠一氏制作によるものです。


FRP(繊維強化プラステック)全盛の今では、この宮窪に船大工さんは不在ですが、近辺では渡辺氏が和船の伝統と技を受け継いでいます。



小早船には、道具や操船位置にも名称があります。


みさお

くい

 はやお

とも

とりがし

おもがじ

etc…



答えは博物館内の赤い陣羽織を着た「せんどうさん」やY館長に問いかけてみてください。

きっと丁寧に解説してくれるはずです。




1F受付のバリィさんは、いつの間にか水軍レース仕様に変更されていました。(D)