2013年2月28日木曜日

『史跡の災害と保存整備-「水」と「植生」への対処と克服-』に参加して

このブログでも告知しました鬼北町文化財シンポジウムに行ってきました。
先週の土曜日のことなのですが、私自信の整理も兼ねて、少し時間をかけてまとめてみましたのでご紹介が遅くなりました。長文になりましたが、興味のある方はお付き合いください。


これは、平成23年9月20日の台風15号の豪雨によって、鬼北町の等妙寺旧境内(国指定史跡)で発生した大規模な地滑り災害に端を発したシンポジウムです。

同じく、集中豪雨による土砂災害で、愚陀仏庵全壊という被害にあった松山城、クスの根の伸長によって石垣が破壊された宇和島城、そして、植生、波、雨水の影響によってその保存が脅かされている能島城、それぞれの事例発表がありました。

文化財のシンポジウムとしては大変珍しいテーマでしたが、町内、近隣市町の方はもとより、西条市、松山市、そして高知県や福岡県からお越しの方も含め、約60名の来場者がありました。遠方からの参加者が多くみられたことは、あちこちでこのような問題が起きており、関心が高まっているテーマだということを示唆していると思います。先進的な試みで、私も発表者の一人でしたが、大変勉強になりました。




等妙寺旧境内は、鎌倉時代末期に創建された山岳寺院の跡で、文献史料や考古学的な調査によってその価値が明らかにされ、全国に誇れる文化財として平成20年に国指定史跡になりました。
現代社会に活かしながらより良い状態で将来に伝えるべく整備・調査事業を進めているところでしたが、平成23年に大規模な地滑り災害によって、寺の坊院跡である平場が埋没し、一部損傷している可能性もあるという事態になってしまったそうです。



なぜ、このような災害が起きたのか、その原因の解明を専門家を交えて徹底的に行っておられ、二度とこのような災害が起きないためにはどうしたらよいかを真剣に考えられていました。その町を挙げた熱意に感銘を受けるとともに、具体的な対処方法について大変勉強になりました。
松山城、宇和島城も同様に、災害の原因解明と対処方法についてのお話がありました。とくに宇和島城では、クスの根の伸長によって石垣が崩壊したという事例には改めて衝撃を受けました。根の伸びる力(伸長圧)は、1㎠あたり10㎏もかかるそうです。

石垣の背後に大きな木があるというお城は、私もいくつか思い当たりますが、全国的にも多いのではないかと思います。顕在化してないだけで、実際、多くの被害があるのではないかとも想像できます。


能島城は幸い大規模な災害を近年経験していませんが、その危険性は持っている、高まっていると思っています。今回の事例発表では、とくに、樹木の根によって何百年も残ってきた遺構が破壊されているという事実を紹介しました。

詳しくは、当日の資料を下記よりダウンロードしてご覧ください。
http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/topics/h24kihoku.pdf
(主催者の許可をいただいて掲載しています。転載等の二次利用はご遠慮ください。)




また、植生管理については、愛媛大学名誉教授の江崎次夫先生のご講演で、具体的な対処方法やその考え方についてのご提言がありました。江崎先生は、地下に眠る遺跡に与える影響が大きい樹木の種類を根系の図とともに具体的に提示されました。先生のお話で、私がもっとも印象に残ったことを以下に要約してご紹介します。

植生はキャパシティ(許容能力)が大きい。伐採しても、明日、明後日にとはいかないが、長い年月をかけて再生することができる。それに比べれば文化財のキャパシティはとても小さいのです。つまり、壊れてしまえば再生できない、復元したとしてもそれはあくまでイミテーションであって、元の価値には二度と戻りません。つまり、一度でも壊してはいけないのです。ですから、文化財が「主」、そして植生は「従」の関係であることをよく認識しなければいけません。一方で、植生が史跡に与えるのはマイナスの影響だけではありません。適切に管理してやれば、素晴らしい景観をつくり出すことができます。プラスの影響を与えるのもまた植生なのです。このプラス・マイナス両面の影響をまずは正しく理解して、自然環境と融和した形で史跡の保存と活用をはかっていくことが求められるのです。

江崎先生は本来、樹木を生育させることがご専門です。植生の持つキャパシティを熟知された先生が発せられたこのメッセージは、とても説得力があり、参加者の方も真剣に向き合っておられたように思います。

愛媛大学名誉教授の下條信行先生がコーディネーターをつとめられた後半のシンポジウムでは、まずは、ソメイヨシノの根が史跡を壊すという問題について議論され、全国の城でこのような問題が起きているということが認識されました。以前にもお伝えしましたように、能島城の被害状況のこの写真は、参加者の方にとてもインパクトがあったようです。
能島城のソメイヨシノの今後については、また機会を改めてお話したいと思います。


また、史跡の保存活用に適した植生管理の方法についても議論され、さらにはその担い手として、地域のボランティア活動に注目が集まりました。宇和島城では、多くのボランティアさんが城を守り伝えていくために活動されておられるそうで、その熱意と行動力にとても感動しました。当館のミュージアムパートナーさんも将来的には館の外に飛び出して、能島城をはじめとした文化財の保護活動も一緒に行えたら素晴らしいなと思いました。

城跡に咲く桜を見て、きれいだなと感じる方はとても多いと思います。しかし、その足もとには根がものすごい伸長圧で広がっており、地中に埋もれている遺構を破壊しているという現実にも目を向けなければいけません。
まずは、このような植生が史跡に与えるマイナスの影響を知ることが重要で、その上で地域住民の方の理解を得ながら、対処していかなければいけないと思いました。

一方で、共存する植生を正しく選択して、そして適切に管理すれば、素晴らしい景観を保持・形成できるということも、松野町の史跡河後森城跡の事例などで実証されています。
自然環境との融和をどのように図っていくか、今回のシンポジウムでは、能島城が目指すべき方向性を再確認できたと思います。先進的で、大変有意義なシンポジウムでした。

このシンポジウムの資料集をお求めの方は、下記までお問い合わせください。
鬼北町教育委員会(電話0895-45-1111)

少しかたい話になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。(K)

2013年2月26日火曜日

「四国・今治観光写真コンテスト」入賞作品 展示中です!



2月26日(火)12時~3月10日(日)15時まで

村上水軍博物館1階ロビーでは

第7回 四国・今治地方観光写真コンテスト入賞作品展示会 移動展

が開催されています!


昨年度の四国・今治地方観光写真コンテストでは、
応募総数1,463作品の中から、78作品が入賞作品として選ばれました。

→第7回 四国・今治地方観光写真コンテスト入賞作品
(このうち40点を展示しています。)

26日の朝に博物館に搬入された入賞作品のパネルを
当日12時からの公開に間に合うように展示しました。





いずれも今治地方の名シーンを切り取った写真の展示となっています。


当博物館が、今回の移動展最後の展示施設になります。
まだご覧になっていない方はこのラストチャンスにどうぞご来館ください♪

観光写真展(ロビー)は無料スペースとなっております。


また、2階企画展示室で開催中の
「村上家伝来のひな人形展」も合わせてどうぞ♪(S)




2013年2月23日土曜日

完成!村上家伝来のひな人形展

本日9:00から開始です。ぜひご覧ください!

村上家伝来品はもちろんのこと、宮窪町に残る明治、大正、昭和前半期のひな人形、そして、せんどうさんたちの和紙作品を展示しています。



完成したばかりの企画展『村上家伝来のひな人形』のようすです。



村上家には内裏雛は残っていませんでしたが、三人官女(上写真)、雛屏風、雛道具、衣裳人形と呼ばれる侍の人形が残っていました。

以下はせんどうさんの作品の一部です。




4月7日(日)まで開催しています。企画展示室は観覧無料です。ぜひご覧ください!(K)



2013年2月21日木曜日

村上家伝来のひな人形展

毎年恒例となりました村上家伝来のひな人形展を2月23日(土)~4月7日(日)まで、当館の企画展示室で開催します。この展示は観覧無料です。ぜひお越しください。
詳しくは、イベント&トピックスをご覧ください。

ただいま展示作業のまっただ中です。
今週の月曜日には、せんどうさんたちが助っ人にやってきてくださいました。

宮窪町に伝わる明治から昭和初期のひな人形はせんどうさんたち、村上家伝来品は学芸員が展示します。



毎年ひな人形の飾りつけを一緒に行うのは、折り紙を得意とするグループ。
最年長はなんと92歳だそうです。
私は今日80歳の誕生日!と言っていたおばあちゃんが“若手”と呼ばれていました^^

展示室の中央にはせんどうさんたちの作品も展示していますので、ぜひこちらもご覧ください。(K)

2013年2月19日火曜日

土錘焼き

土錘(どすい)とは、土でできた「おもり」のことです。
能島城でもたくさん出土しますが、小さなものが多いので、おもに漁網につけるものと考えています。
11月に宮窪小学校の6年生と一緒に土錘を作りました。
以前の記事↓

しっかり乾燥しましたので、先週の土曜日、これらを焼きました。


今年も、ミュージアムパートナーのおじさんたちにお世話になりました。

子どもたちは、火をおこす作業から始めます。今年は苦戦しました。なかなかつきません。
本当は、火打ち石や火打ち金を使った方が、中世らしいのですが、なかなか実現できずにいます。いつか実現したいですね。

籾殻を敷いた上に薪を積み、その上に土器を並べていきます。
その上に藁をかぶせて、さらによく練った土でパックして完成です。
その時、点火口と、煙の抜ける穴をあらかじめ開けておかなければなりません。

着火の瞬間が子供たちのテンションが一番上がるのはなぜでしょうか。
無事、火入れが終わり、上の穴から煙が出始めました。あとは焼きあがるのを待つのみです。


この行事は、「まちなか探検学習」といって、宮窪公民館が行っているもので、宮窪小学校の6年生が対象になります。土器焼きは3年目になるのですが、毎年焼き上がりが異なるので、とても面白いですね。地元の宮窪の土と、信楽焼の粘土で作ったものを比較したりして、簡単な実験考古学を行っています。
能島城から出土するものは、宮窪の土で作ったものの方に似ていますが、まったく同じではありません。出土品の方が、土もきめが細かく、形も綺麗に仕上がっています。簡単なように見えて、実際に作ってみると意外と難しいということもわかりました。

翌日、土器を取り出してみると、少々黒くなっていますが、無事に焼けていました。(K)






2013年2月16日土曜日

上島町の民具整理

先日、ある文化財関係の会議で上島町に行ってきました。

上島町では現在、町が保管する民俗資料や考古資料の保護を目的として、整理作業を行っています。私の専門は考古学なので、民俗資料のことは少ししかわかりませんが、学芸員の立場で、資料の保管や活用の方法について、少しだけお手伝いをさせていただいています。

今年度は、民具の整理を中心に行っているそうで、まずは種類別に分類をし、名前、年代、用途、大きさ、収蔵場所などを詳しくカードに記録していきます。資料にも札を付けて、台帳と照合できるようにしていきます。



整理中の民具。種類ごとに分類され、
一つ一つ丁寧に台帳を作成します。


上島町の民具の整理をご指導されている愛媛県歴史文化博物館の学芸員さんのお話によれば、大変詳しい作業員の方が一つ一つを熱心に調べて、丁寧に台帳を作成されているので、他の市町も見本となるような整理になっているということです。
また、小学校の社会科の授業の一環で、整理中の民具を見て、触れることができるような活用の試みも始めているそうです。このような取り組みを通じて、少しずつ文化財保護への機運が高まれば良いと思います。

当館が所在する宮窪町の場合もそうなのですが、古民家の倉庫などに、珍しい民具が眠っていることがあります。保管している資料の整理とともに、新しい資料の発見にも積極的に努めていただければ良いですね。とくに、上島町は「塩」づくりの歴史や文化が脈々と生きづいていますし、それを活かそうという積極的な取り組みも見られます。塩づくり関連の民具は生名島などでいくつか残っていますが、もっと残っていても良いと思います。地域の特色を示す資料の新発見に期待がかかります。(K)

2013年2月12日火曜日

いかり石

先日、文化庁と開催館が主催する『発掘された日本列島2012』を見ました。この展覧会は、全国的に注目された最新発掘調査成果をほぼ一年かけて巡回するもので、私はほぼ毎年、愛媛に一番近い会場に足を運んでいるのですが、今年は、鳥取県立博物館で見ることができました(2月24日まで)。

一番の目的は、水中遺跡で初めて国指定史跡となった、史跡鷹島神崎遺跡の出土品を見ることでした。この遺跡は、1274年と1281年の二度にわたって、中国の元が日本への侵攻を図った、「元寇」の遺跡です。これまでの調査で、様々な関連遺物が発見されていたのですが、近年ついに元軍の船が発見されたのです。

私がその中でも一番注目しているのが、“いかり”です。当時は、木製のいかりで、それに石が装着されていました。残っている部分の大きさだけで、2m余りだそうです。この石は、角柱状で、中央が太く、両端にむけて徐々に細くなっていく形でした。この石を「いかり石」と言います。

なぜ注目しているのかといいますと、能島城周辺や船折瀬戸などで、いかり石の可能性がある棒状の石がいくつか引き揚げられているからなのです(下の写真)。角柱状の石ですが、扁平で、長さが70cmほどのものです。最近注目され始めたばかりなので、まだいかり石だと断定できませんし、もちろん時代もわかりません。したがって、様々な事例を集めているのです。



上は、宮窪瀬戸周辺で揚がった「いかり石」候補の石
下は、木製いかりの復元イメージ。ミュージアムパートナー会員作。
☆いずれも不許転載

大陸から渡ってくる船と、瀬戸内海を行き交う船が同じではないと思いますので、単純に比べることはできませんが、その構造を知るのにとても参考になりました。

村上水軍はどんな船に乗っていたのですか?という問い合わせが頻繁にあります。
将来的に、これらの碇石から船の大きさなどの手がかりが少しでもつかめるかもしれませんね。(K)

【参考文献】
文化庁編2012『発掘された日本列島2012 新発見考古速報』朝日新聞出版

2013年2月10日日曜日

宮の窪地誌

「現在老人クラブ約五百名その智慧を結集して百年先の私達の子孫のために先輩達から聞いたことをもとにして研究したことを書きのこします。」(まえがきより)

昭和60年9月、すたれていく伝承文化に危機感を持った老人クラブのみなさんが、7年をかけて編集した『宮の窪地誌』が発行されました。


この本には、個人の家だけに伝わるものや、小地域だけに伝わるものなども集められており、現在の古老のみなさんでも知らないことまで書き残されているそうです。

つい先日、宮窪町で一番高い山、念仏山に関わるある伝承を調べていて、この地誌にたどりつきました。私が調べていたことは、この地誌にしか書いてなかったため、この伝承が史実であるかどうかを検証するのは簡単なことではありません。しかし、このように記録にとどめておけば、新しい資料の発見とともに、それが証明されることだってあると思います

子孫のために地域の歴史文化を伝えていきたい、という当時の老人クラブのみなさんの熱い思いに感激しました。『宮の窪地誌』は非売品です。当館には一冊しかないので、学芸員の手もとに置いております。閲覧されたい方は遠慮なくお声かけください。(K)

2013年2月8日金曜日

鬼北町文化財シンポジウム

2月23日(土)、鬼北町近永公民館講堂(鬼北町役場東となり)で、下記のシンポジウムが開催されます。

当館の田中が、史跡能島城跡の事例について発表します。
興味のある方はぜひご参加ください。



『史跡の災害と保存整備-「水」「植生」への対処と克服ー』 

とき 2月23日(土) 
ところ 鬼北町近永公民館講堂

【事例発表】13:10~
「史跡等妙寺旧境内の災害とその対処」 幡上敬一さん(鬼北町教育委員会)
「史跡松山城・城山の災害とその対処」 栗田正芳さん(松山市教育委員会)
「史跡宇和島城の災害と植生によるき損」 廣瀬岳志さん(宇和島市教育委員会)
「史跡能島城跡のき損と植生」 田中 謙(今治市教育委員会)

【講  演】14:50~
「史跡を活かすための植生管理」 江崎次夫先生(愛媛大学名誉教授)

【シンポジウム】15:30~
コーディネーター 下條信行先生(愛媛大学名誉教授)

主催:鬼北町、鬼北町教育委員会  問い合わせ ℡(0895)45-1111


国民共有の財産である、史跡を災害やき損(損壊)から守り、将来に渡って継承していくために、どのように対処し、それを克服していくのか。県内の事例から学ぼうという取り組みです。

能島城跡は、昭和初期以降に植樹された桜の根によって、約500年間残ってきた遺構が破壊されています。

桜の根によって破壊された、能島城跡の地鎮め(祭祀)の遺構

このような被害状況や、今後どのような植生整備をしていくのか、そんなお話をしたいと思っています。(K)

2013年2月6日水曜日

今治の至宝

今治城の学芸員さんたちとともに、今治城図の調査をしました。先週のことです。
調査の目的は、保存状態と描かれている内容を確認することでした。


これは、正保年間(1644~1648)に、江戸幕府の命令によって各地の藩が作成した城絵図(正保城絵図)の一つと考えられ、今治城内の建造物や石垣の高さ、堀の幅などの精密な情報をはじめ、城下町や河川、海、周辺の高い山までも描かれています。

以前は復元天守内に常設展示されていましたが、資料自体や軸装の痛みがひどいため、しばらく収蔵庫に保管することになりました。現在は、殺虫のための燻蒸を行い、温湿度管理がなされた部屋で、静かに休ませています。天守内の展示室には写真パネルを置いているそうです。

ちなみに、正保城絵図のうち63鋪は国立公文書館が所蔵しており、これらは昭和61(1986)年に国の重要文化財に指定されています。この今治城図が幕府に提出した正本であるのか、その控えであるのかは、軸装を外して、裏書などを調査しないとわからないそうです。
いずれにしても、今治城や城下町の往時のようすを知るうえで、大変貴重な資料に間違いないありません。今治が誇る至宝と言っても過言ではないでしょう。

「正保城絵図が無いのはさみしい。」
と、展示を望むお客さんの声はよく聞くのですが、できる限り良い状態で、長く後世に渡って守り伝えていくことを考えれば、価値を損ねることなく、きちんと修復がなされ、展示環境が整った上で公開されるのが良いと思います。整った展示環境とは、防災、防犯はもちろんのこと、資料に適した照明、温度、湿度がちゃんと管理された状態です。もちろん防虫も必要ですね。

これらの文化財の修復は高額ですし、専門家のご意見を伺って、適切な方法を検討しなければいけません。したがって、すぐに公開というわけにはいかないと思いますが、ご理解をいただければ幸いです。
当館もこの絵図の調査や保存について、微力ながらできる限りの協力をしていきたいと思います。(K)

2013年2月5日火曜日

水軍バリィさん七変化③鬼ィさん




すでに2月3日の節分は過ぎちゃいましたが・・

博物館ではこの子たちがお出迎え


鬼ィさん一家

鬼は外~っていっても外はかわいそうなので、

博物館内でお客様にご挨拶!


カラフルな㊤ハラマキともじゃもじゃ頭がトレードマーク!!

怖くないから寄っといで~♪



いえ、どうぞご来館くださいませ!!


鬼の格好してるけど鳥なんよ♡・・・豆投げないでね♪


2013年2月4日月曜日

鬼ぐい

昨日は節分でした。

宮窪町のあるお宅の玄関には、見るからに痛そうな「鬼ぐい」が吊り下げられていました。
私は山陰出身なのですが、この風習は愛媛に来て初めてみました。





宮窪のお宅がすべて同じかどうかはわかりませんが、このお宅には、トゲトゲの木に大きめの煮干しがついていました。この風習は全国的なものらしいですが、使うものやその組み合わせ方は、地域で少しずつ異なるようです。おもしろいですね。

昨晩息子と一緒にみた某テレビアニメでは、ヒイラギといわしの頭という組み合わせでした。(K)

2013年2月2日土曜日

赤い月

先月31日の午後9時頃、戸代鼻の上方に昇った月が赤く光っていました。


私は宮窪港からやや北側へ行った県道沿いで見ました。なんだか異様な感じだったので、写真を撮ってみました(肉眼ではもっと赤く見えていたような・・・。修行が必要ですね)。

月と言えば、カレイ山展望公園が月見の名所。
月明かりに照らされる能島城は、時間帯によっては激しい潮流と相まって、とても幻想的です。

なお、案内をするのには早すぎかもしれませんが、毎年9月にはNPO能島の里が主催する観月会がカレイ山展望公園で開催されています。

NPO能島の里のホームページ↓
http://www.noshimanosato.org/

ぜひ一度、カレイ山で夜景をお楽しみください。
ただし、夜の山道はイノシシに要注意です。(K)