2013年4月30日火曜日

5月5日の特典



子どもの日には特別に、クイズやスタンプラリーに参加した子どもたちには、このバリィさんのシールをプレゼントします。しかも、村上水軍博物館バージョン。ただし!限定200枚です。

また、10:30から能島水軍太鼓の演奏があります。5月5日だけの限定イベント。ぜひご来館ください。

なお、本日、4月30日(火)は臨時開館しています。(K)

2013年4月29日月曜日

せんどうさん本領発揮





GWが始まり、ミュージアム・パートナー“せんどうさん”は大忙し。

子どもの日の雰囲気を作るために古いこいのぼりを探し、ホールに和紙人形を飾りつけ、よろいの試着はもちろんのこと、折り紙教室まで開催。まさに八面六臂の大活躍です。

昨日から島四国へんろ市が始まっていますので、博物館に来られていないメンバーも、それぞれの地域でお接待をされているそうです。

平均年齢は60~70歳。最高齢は大正生まれの91歳です。
負けずにがんばらなければ!(K)

2013年4月27日土曜日

水軍バリィさん七変化⑥GWはよろいやこそでを

ゴールデンウィークはよろいをきてまちよるよ♪

もちろん、大人気のよろいやこそでの試着もやりよるし、




愛媛銀行さんに寄贈していただいた、サイクルスタンドもさっそくおいたし、




5月6日まで、せんどうさんといっしょにいろんなイベントしよるけん、http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/topics/2013gw.pdf





ゴールデンウィークは、
むらかみすいぐんはくぶつかんにきてね。

4月30日(火)も開館!
5月5日は、10:30から能島水軍太鼓もあるよ!

2013年4月26日金曜日

島四国へんろ今昔②

村上水軍博物館には昭和30年代に撮影された宮窪町の写真が多く保管されています。
そのアルバムをめくってみると、昭和35年頃と思われる島四国へんろの写真がいくつかありました。

4月28日、29日、30日の島四国へんろにあわせて、1階ガイダンスホールにこの写真を展示しました(30日までの予定)。




期間が短いため、展示をご覧になれない方のために、その写真を紹介します。
なお、写真の転載はご遠慮ください。




ここがどこだかわかりますか?

能島村上氏の本拠地があったと考えられている、菅原池周辺の写真です。池の東岸からカレイ山展望公園方面を撮影したものです。奥の山の斜面をおへんろさんが列をなして下っています。

下の写真は、現在の写真で、場所がわかりやすいように、やや引いてとっています。中央の人がいるあたりが、古い写真の人が歩いているあたりです。

じつは、これは、山の向こう側にある余所国集落の5番札所から、峠を越えて、まず9番札所のいわゆる“せりわりさん”(大聖庵)を目指しているところです。

昨日紹介した『島四国へんろ今昔』に、このことが書いてありました。海岸沿いの道が整備される前には、5番の次は、山を越えて9番へ、そして10番の鐙明寺、次いで8番海南寺、7番、6番の順に海側へ下っていき、そして11番へ向かったという話がありました。開創当初は、海岸沿いを回り、順番通りの巡拝だったそうですが、しばらくして、5番から峠を越えて9番へ行くようになったと考えられています。

そして海岸沿いの道が整備された近年では、再び番号順に巡拝するようになったそうですが、歩いて巡拝される方の中には、峠越えをされる方もいらっしゃるそうですね。




これも菅原池沿いで、先ほどの写真の位置から、50~100mほどでしょうか、9番札所方面へ歩いた位置です。お接待のようすが写っている貴重な写真です。白い大きな箱が見えますが、あれは“アイスクリン”ではないか、という話も。




先ほどの写真の反対方向、つまり進行方向を後ろから撮影したものです。現在の写真は少し引いて撮っています。古い写真の大きな松があるあたりは、城の平坦面の郭(くるわ)ではないかと言われているところです。その脇の菅原池沿いにへんろ道が続いています。

このアングルは、人工物が写り込んでおらず、昔のへんろ道の雰囲気を残している貴重な景観ですね。


道端の草むらにはひっそりと。おへんろさんを見守っているようでした。




さらに進んで、“堀切”などと城にちなんだ呼び名がついている場所あたりです。木に隠れていますが、古い写真に写っている建物は今も健在でした。

今回、急きょ思い立って、昭和35年頃と現在の景観を見比べる作業をしてみました。
小さなコーナーですが、ぜひご覧ください。(K)

2013年4月25日木曜日

霧に包まれる能島

春から夏にかけては、来島海峡や宮窪瀬戸では霧が多く発生します。
航海の難所と呼ばれる所以のひとつです。

今朝、出勤途中に霧に包まれた能島を目にしました。写真中央に能島があります。


徐々に晴れて行き、最後の博物館の展望室で撮った写真では、背後に霧をまとったようになっていました。幻想的な春の風物詩。カレイ山からはどう見えるのか、気になるところです。

また、能島城が築かれていた中世の時代には、どのように見えていたのでしょう。
能島城が「海関」であるならば、霧の中から「能島の関だ!」なんて叫びながら、行き交う船の前に突如海賊たちが姿を現したのでしょうか。(K)



2013年4月24日水曜日

島四国へんろ今昔①

「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産登録を目指して、四国4県でさまざまな取り組みが行われていることは、みなさんすでにご存じだと思います。

四国外の方にはあまりなじみがないと思いますが、じつは、村上水軍博物館のあるここ大島にも「島四国」と呼ばれ、巡拝者のみならず、地域の人々に愛される八十八カ所の霊場と、200年以上も続く歴史が育んだすばらしい“へんろ文化”があります。

今治藩の記録『今治拾遺』によれば、島の医師、毛利玄得らが、四国八十八カ所になぞらえて、大島に八十八カ所の霊場を設けたといい、その開所は文化4(1807)年に遡ります。やがて“准”四国霊場に公認され、自由に巡拝できるようになったことで盛んになったと言われています。

この島四国の巡拝には歩いて二泊三日かかるそうで、旧暦の3月19日、20日、21日の3日間は、へんろ市が開かれ、札所では地域の方による“お接待”の風景を見ることができます。

今年のへんろ市は、4月28日、29日、30日の3日間です。
島四国およびへんろ市に関してくわしくは、伊予大島準四国霊場会ホームページをご覧ください。
http://shima-shikoku.jp/index.html



さて少し長くなりますが、今日は、「遍路のこころ、遍路を迎える地域のみなさんの温かいこころ」(あとがきより)を少しでも感じてほしいと、近年まとめられた一冊の本を紹介します。

『島四国へんろ今昔』




この本をまとめられたのは、戸代地区にお住まいの榊原さん。榊原さんは昭和15年生まれで、榊原さんの祖父の代から3代にわたって、おへんろさんに善根宿のお世話をされているそうです。そして、長年にわたってこの榊原さん宅を宿にされていた、明治45年生まれ、昭和10年頃から約60回巡拝をされた西条市の大先達、伊藤さんへ聞き取りをされたことを本にまとめられました。


榊原さんよりこの本をご恵贈いただき、村上水軍博物館の海賊ライブラリーに置いています。自費出版のため、あまり知られてはいないのですが、「遍路のこころ、遍路を迎える地域のみなさんの温かいこころ」の一端を知ることができると思います。ぜひご覧いただきたい一冊です。



 
村上水軍博物館は、14番千光寺から戸代地区にある15番三光庵へ、そして15番から友浦地区の16番三光庵へと向かうへんろ道沿いにありますので、へんろ市当日には、多くのおへんろさんが来館し、館内には鈴の音が鳴り響きます。

今年は新たな試みとして、この3日間のへんろ市にあわせて、当館が所蔵する昭和30年代のおへんろさんの写真5点を、1階のホールに展示したいと思っています。

28日からの3日間、大島は島四国へんろ一色になります。ぜひこの機会に長い歴史によって育まれた大島のへんろ文化に触れていただければ幸いです。

この写真については、また後日ご紹介します。(K)

2013年4月22日月曜日

なぞとき!村上水軍!!2013

毎年恒例となりましたゴールデンウィークのイベントを開催します!




鮮明なチラシは下記よりダウンロードしてください。
http://www.islands.ne.jp/imabari/bunka/suigun/topics/2013gw.pdf

4月30日(火)は、本来ならば休館日なのですが、連休の合間ということもあり、臨時開館することになりました。

また、お向かいの能島水軍(潮流体験&レストラン)は、4月23日~5月6日まで休まず営業し、7日(火)、8日(水)を臨時休業とするそうです。

連休中はせんどうさんが大活躍します。ぜひ会いに来てください!(K)

2013年4月20日土曜日

水軍バリィさん七変化⑤ともだちできたかな




このはる、ほいくえんにはいったみなさん。

もう、おともだちはようけできとるわいね♪

ゴールデンウィークは、よろいをきてまちよるけん!


これまで水軍バリィさんをこよなく愛し、着せ替え情報をお伝えしていたSは転勤になってしまったため、これからは、Kと新人Dがお伝えします♪

2013年4月19日金曜日

明日から!企画展『来島海峡の旧版海図』

いよいよ明日からの開催となりました。
小規模ながらも見ごたえのある展示に仕上がったと自負しています。
会期は4月20日(土)~6月30日(日)です。企画展の観覧は無料です。




海上保安庁・日本地図学会よりご提供いただいた下記の海図を展示します。
その他にも、廃版となった近年の海図や、村上水軍の海に関する知識をまとめたと伝わる近世兵法書『舟戦以律抄』も、村上家記念室から移動して展示しています。
この機会にぜひご覧ください!(K)


☆おもな展示資料
  1. 海図番号№50 内海(瀬戸内)明治2511月刊行 複製
  2. 海図番号№100B号 内海一名瀬戸内 西部 明治42年3月刊行 複製
  3. 海図番号№100B号 内海一名瀬戸内 西部 昭和8年12月刊行 複製
  4. 海図番号№104号 来島海峡及附近 大正8年3刊行 複製
  5. 海図番号№104号 来島海峡及附近 昭和4年5月刊行 複製
  6. 海図番号№132号 来島海峡 明治32年4月刊行 複製
  7. 海図番号№132号 来島海峡 昭和4年7月刊行 複製

2013年4月18日木曜日

地図の展示は難しい

土曜日から開催の企画展『来島海峡の旧版海図』。
慣れない地図展示に悪戦苦闘中です。



最初はケースの中に入れようと思ったのですが、お客さんと資料との距離が遠くなってしまい、せっかくの細かい表現を観察することができなくなってしまいます。よってこの案は不採用。

次に考えたのが、平台の上に地図を置き、その上に透明なマットをかぶせて覗き込んでもらうという案。これは良い!と思ったのですが、地図が大きいのでそれに適したマットの入手が難しく、またライトが反射をして逆に見づらくなる恐れがあることに気づきました。よってこの案もだめ。

そこで、一番上の写真のように、思い切って自立式のパネルに貼り付けることを検討しています。地図の展示ですので、おそらく幅広い世代の方が興味を持ってご覧いただけると思います。そこで、資料を大人の平均的な目線の高さよりもやや下げて展示しようかと思っています。ムシメガネを用意しても良いですね。

また、複写の地図とはいえ、資料を傷つけない方法で固定しなければいけませんし、露出展示になるので、注意喚起の表示が必要になります。

今回の展示はすべて手作りです。徐々に準備が整ってきましたので、ぜひご覧いただければ幸いです。悪戦苦闘しながらどのような展示方法を行っているのかもご注目ください。(K)

2013年4月16日火曜日

活動開始!

本日、ミュージアムパートナーの総会を開催し、今年度のせんどうさん活動を本格的にスタートさせました。

今年度会員は47名。地元宮窪町の方を中心に、旧今治市内、玉川町、越智郡上島町、さらには宇和島市の方までメンバーに入っていただいています。

土・日を中心に、さまざまな活動しておりますので、ぜひ会いに来てください。(K)




2013年4月15日月曜日

明治時代の来島海峡の海図(複写)を展示公開します!





20日からの企画展開催にむけて、うなりをあげる大型プリンタ。
年4回の特別展・企画展の直前はいつもフル稼働です。お世話になり始めて9年目。いまだ衰えを見せません。

さて、本題です。

『来島海峡の旧版海図』と題した企画展を4月20日(土)~6月30(日)まで当館2階企画展示室で開催します。企画展は観覧無料です!ぜひお越しください。
詳しくはこちら↓

昨年10月、日本国際地図学会(現在は日本地図学会に改称)の例会が当館で開催されました。その際に、原資料を所蔵する海上保安庁の協力を得て複写された、明治時代から昭和初期の来島海峡の“海図”が、学会から当館へと提供されました。

複写ではありますが、地形表現の変化など、地図の作成方法自体も観察できますし、埋め立てや、塩田の開発などによる海岸線や土地利用の変化など、人びとがどのように地形を改変していったのか、その記録をたどることもできます。明治時代から昭和初期にかけての海図を見る機会は少ないと思います。ぜひご覧ください!(K)

2013年4月11日木曜日

みやくぼ浜のマルシェ

強風にもひるむことなく、みやくぼ浜のマルシェが盛大に開催されました。
マルシェに先立って毎月第1日曜日に開催されている恒例の漁師市も開催。また小雨のため能島での演奏を断念し、マルシェ会場での演奏となった能島水軍太鼓も会場を大いに盛り上げました。


 
「風が強うて折りにくかったけど、ようけ来てくれたわい。」

当館のせんどうさんも参加し、ワークショップコーナーに出店。水軍かぶとをお客さんと一緒につくりました。
私は能島の水軍ツアーを行っていましたので、マルシェを楽しむことはできず個人的には少し残念でしたが、参加者の評判も良く、すでに来年の開催を期待する声も耳にしました。企画をした地域おこし協力隊の方をはじめ、運営をされた実行委員会のみなさん、初めての試みで、紆余曲折、戸惑いや不安もあったと思いますが、本当にご苦労さまでした。(K)

2013年4月9日火曜日

強風にも負けず・・・能島の水軍ツアー

7日日曜日、能島の花見の渡船を利用して、能島の水軍ツアーを開催しました。
午前中は、いよココロザシ大学さんが主催する講座の一環で、飛び入りのお客さんを含めると30~40人の参加がありました。小雨強風のなか多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

過去の経験から、様々な質問が予想されました。

人は住んでいたのですか?何人くらい?
水や食料はどうしていたのですか?
村上水軍の大将もここに住んでいたのですか?
何で能島に城が築かれたのですか?
桜はいつ植樹されたのですか?

発掘調査を行ったおかげで、明快に、とはまだいきませんが、多くの質問に答えられるようになってきました。調査成果を集約した散策マップも作ってみました。







私がこの講座の講師をお受けした理由は、能島城の最新調査成果を現地でお話することはもちろんですが、満開のソメイヨシノの下で、樹木の根が遺跡を壊しているという現実をお伝えできるチャンスだと思ったからでした。

年に一度の桜を見るために来ている人もいるなかで、少し勇気が必要でしたが、一生懸命ソメイヨシノの被害を訴えました。意外にもソメイヨシノを擁護する声はなく、みなさんが真剣に受け止めてくださったようでした。
なかには、「城に桜はつきもので、確かに満開になれば綺麗だけど、文化財を壊さないかどうかじつは心配していた。やっぱりそうだったか。」という方もいらっしゃいました。

午後にも希望者を対象に水軍ツアーを行いました。相変わらずの強風で、時折小雨も降るなか、15名程度の参加がありました。発掘作業員でせんどうさん会員の村上さん、地域おこし協力隊の中島隊員にも協力いただき大変助かりました。



ガイドのあと、海岸を散策したいというお客さんと一緒に、東部海岸を歩きました。
強風のおかげで、この時期には珍しい澄んだ景色を見ることができました。



今年度も能島の発掘調査を予定しております。
秋には現地説明会なども企画したいと思っていますので、またこのブログでもお知らせします。
同日開催のみやくぼ浜のマルシェについてはまた後日のブログで。(K)