2014年2月27日木曜日

村上家伝来のひな人形





毎年恒例の企画展『村上家伝来のひな人形』が始まりました。4月6日(日)まで。

お雛さんは早く片づけないと・・・。
と、よく言われるのですが、もともと旧暦の3月3日にひな祭りが行われていたということ、またその名残で、宮窪町では現在でもひと月遅れの4月3日がひな祭りであることを理由に、4月初旬まで開催しています。

村上家に伝来するのは、江戸時代末期の雛屏風、三人官女、侍人形、そしてミニチュア調度品など。残念ながら内裏雛はありませんでしたが、武家屋敷であった村上家の華やかな暮らしぶりの一端を垣間見ることができます。

それだけだとさみしいということから、宮窪町に伝わる古いひな人形を毎年展示しているのですが、年々資料が増加し、今年は明治23年、大正3年のひな人形、昭和初期の段飾り、昭和20年代の御殿飾りを展示しています。町内の情報を収集し、これらを集めてきてくださったのが、ミュージアムパートナーのみなさんです。

昨年からこの企画展は、ミュージアムパートナーとして活躍をする宮窪町の和紙人形グループ『宮窪町水軍クラブ』さんとのコラボ企画として開催しています。村上家のひな人形は学芸員が展示し、それ以外はミュージアムパートナーさんが展示するという役割分担。今年も「ああやったんかいねぇ、こうやったんかいねぇ」と、楽しく展示されていました。





中央には、水軍クラブさんたちの作品を展示しています。
今年は素晴らしい展示台が完成し、いつもより多くの作品が展示されています。

展示台は、小早船風に仕上げたもの。
実はこの船、昨年9月に今治市で開催された茶道裏千家淡交会第44回四国地区大会(今治地域地場産業振興センター 1階 展示ホール) の青年部・学校茶道席で作成・使用されたものです(下写真)。




捨てるのはもったいない、水軍博物館で利用できないか、と世話をされた方々からありがたい申し出があり、無償で譲っていただきました。

それを屈強な宮窪支所男性職員が2階の展示室に運び込み、我々の上司W課長が日曜大工で展示台として仕上げたものです。


具体的にはまだ決まっていませんが、3月4日以降には、宮窪保育所の子供たちの作品も展示予定です。

いつもと違った雰囲気のひな人形展。ぜひご覧ください!


K

2014年2月24日月曜日

「 土錘を作ろう!! 土器焼 」

宮窪小学校6年生の希望者が月に一回参加する「まちなか探検教室」。

今回は、博物館近くの運動場で土器焼(野焼き)を行いました。

土器を焼くにはまず「火」を起こさないとできません。
まずは歴史体験事業の先進地 朝倉古墳美術館から「火お越しセット」一式をレンタル。早速子供たちもトライするものの、なかなか火がつきません。


浜風がやや吹いていたことと、湿気があったのか私の自称高速回転でも火が付きません。

なかなかつかないのと野焼きの準備をしないといけないので、一旦中止。

本来は乾燥させた真砂土の上に乾燥した木材ともみ殻を敷き詰めるのですが、今回はそのままじかに木材ともみ殻を充填。



この上に約4ヵ月倉庫で乾かした土錘とゆかいなキャラクターを中央に散りばめます。



                           こんな感じ。


もみ殻を大盛に。わらを富士山のように並べ、特製の粘土をこねます。


ここは元職人の見せ所。能島の発掘調査を手伝ってくれている作業員さんでもあり、博物館のミュージアムパートナーでもあるTさん。セメントを練るように上質な壁土を作成。

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富士山型土器焼窯の出来上がり。
内部の煙を逃がすため、地面近くの両側と一番高い所に穴をあけます。
これから3日ほどそのままで内部を燃焼させます。


その後、着火作業。今日は残念ながら昔の人で使っていたであろう火お越し機を用いて、火が起こせませんでした。

必殺現代の便利なライター着火。ブロアーで内部へ送風。


3日後は、ちゃんと焼けているかな。。

この後、博物館方面へ向かう、観光バスを目撃。急遽、館内案内のため、博物館に帰ったため、この日のおやつにはたどり着けませんでした。。


鉄板直火の鳴門金時は、きっとおいしかったに違いありません。(D)

2014年2月20日木曜日

「法楽焼」

「法楽焼き」とは名物の焼物ではなく、地元今治、特に大島付近に見られる郷土料理のことで、「ほうろく鍋」とも呼ばれているようです。


ほうろく鍋は薄くて扁平な素焼きの器ですが、「ほうろく」は村上水軍が武器として用いていたと言われています。

爆発する火薬を陶器に格納し、敵の軍船に投げ入れ、爆発させるという手榴弾のようなものであったと考えられており、実際に木津川口の戦い ( 石山本願寺への兵糧搬入した毛利・村上水軍 VS 織田軍 ) で使用されたと信長公記は伝えています。


              ( ほうろくイメージ想像図 ) ( 香川元太郎氏 原画修正 当館蔵  ↑不許転載 )

実際に使っていたものが能島城などで検出されれば、大発見なのですが、有効な資料がなく、今のところ形状等は不明といわざるを得ません。

ほうろく鍋のような薄い鍋を、2枚組み合わせると薄い円盤 ( どら焼き ) のような形状になり、より遠くへ飛びそうな感じもしますが、火薬量に制限があるため、もっと深い鍋や、小型の壷・甕なんかを使っていたのでしょうか??

話は変わってここからは、海の幸について。

私の故郷では見られない料理方法で、塩味の効いたふっくらでありながら歯ごたえのある食感は、一度味わうと病み付きになっちゃいます。

その料理法はいたって簡単。


薄い素焼きのほうろく鍋に、川原で採れる小さく角の取れた丸石を敷き詰めて、その上に「鯛」などを中心に新鮮な魚介類を盛って焼きます。

実際、能島でも生活に必要な鍋も大量に出土したりしますし、ほうろく鍋に並べれそうな丸い川原石がよく出土します。

よく地元宴会のメインデッシュで見かけたとき、僕はこの小石が気になって仕方ありませんでした。料理が出された段階でジュージュー焼で触れないほど熱くなるほうらく鍋も、宴会が進むにつれ、次第に冷めていくのです。。

一方、この小石だけは宴会開始から2時間ぐらいたっても、タイの↓にじんわりと熱を持っているではありませんか。。

きっと、焼き上がりの塩味を効かすことと、丸焦げ防止。長時間の保温に効く一品なのでしょう。

「法楽焼」は海の幸を最も美味しくいただける最良の料理法です!!(D)

2014年2月16日日曜日

能島城 盗掘事件簿

数日間業務の都合で、留守がちだった能島。

この日の朝、いつものように発掘作業をしているトレンチ。
ブルーシートを別の場所へ保管しようとしているその時。あれれ…

風抑えのための土嚢を調達しようと付近のトレンチに向かうと、あるはずの土嚢が動かされていたのです。

作業員さんが取り除いたのかなと思いつつ、その土嚢を取りに行くと、なにやらその周辺が掘りちらかされているではありませんか…!?


 よく見ると、ブタの足爪のような痕跡。これは…!!

 間違いなく、動物の仕業で、人間の行為ではありません。


周辺をさらに調査すると、本丸に上がるための仮設土嚢階段も上側が意図的に壊され、下に転落しているようです。


既存の階段も所々掘削の被害に。。


 
  本丸などは、私たちが積み上げた重い土嚢をわざわざ押しのけ、エサを探しているようです。


 
その後、郭すべてを調査した結果、矢櫃(郭Ⅴ)を除くすべての郭で同じような行為を。。。

桜の木根を中心に物色していることから、能島でも豊富に埋蔵している「ミミズ」などを狙ったものと断定!!

その犯人とは??  もうお分かりですよね。
最近、宮窪の国道で見かけた動物「イノシシ」と断定しました。

以前から発掘作業員さんの中で、イノシシらしき足跡を海岸部で見かけたことはあったそうですが、今回のような光景は初めてだそうです。

幸い、発掘調査中のトレンチはブルーシートで覆われているため被害はなかったものの、注意しないといけません。

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この後、上陸地点把握のため、さらに海岸部を調査すると、通年波が穏やかな北部の船溜まり周辺に、被害地点が発見されました。。


海岸部に降り立ってみると足跡があるわけでもなく、今日(2月6日)以前の出来事だったのでしょう。

この海岸斜面には、すべり降りた形跡が認められないことと、あまり荒らされていないことなど、よくよく考えて検証してみると、上陸地点であった可能性があるわけです。

能島周辺の潮の流れや距離を考えると、この砂浜にたどり着くには、「鵜島ダック」のように隣の鵜島、もしくは伯方島からたどり着いた可能性が極めて高いという点です。

犬かきで泳ぐ「イノシシ」は、アヒルのように泳ぎが達者ではない??ので、やっぱり鵜島から来たのでしょう。

地元作業員さんの話では、最近鵜島にもイノシシが増えてきているとのこと。

イノシシもアヒルのように潮目を見計らって上陸しているのでしょうか?

発掘作業中に「アヒル」などのかわいい動物に遭遇するのは、癒しになるものの、「イノシシ」に遭遇するのは、勇気がいりますね。(D)

2014年2月13日木曜日

カレイ山から見た「能島城」

例年にない大雪。

比較的積雪量の少ない宮窪でも積雪があったようで、翌日通勤途中の道端には、大小さまざまな雪だるまが見られました。


博物館やカレイ山から見ると石切りの山は、スキーのジャンプ台やスキー場のようにも見えます。


この日は、先月末ほどの急潮流ではありません。
しかし比較的きれいに晴れ渡ったため、遠景から見た「能島城」の写真を撮ろうと、宮窪随一の展望台「カレイ山」へ行ってきました。

博物館からは、山の方が少し雪化粧している程度に見え、お昼も回ったことだし、安心して博物館号(MRリア駆動の軽バン)で行ってきたのはよいのですが、結局準備不足でした。


標高約200mのカレイ山はカーブが多く、木の影にはまだ新雪が。。轍を頼りに走行しますが、途中でスタック。スコップ等持参しておらず、地元NPO法人の方には大変お世話になりました。(反省)


結局、途中から徒歩で展望台をめざし、伐採のみ(本年度区域)完了した能島を中心に撮影。。




 
発掘調査中の能島城




能島城などを周回する潮流体験船。船折瀬戸を右側通行する貨物船。県外から来ている釣り船。地元の漁船。etc…

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ココからの眺めは、能島城をはじめとした宮窪の風景が凝縮されています。(D)

2014年2月10日月曜日

能島からの眺め

発掘調査中の能島城に上陸した先月 1月31日。

この日は、前回ご紹介したように、プラス9.5ノットの速い潮流 でした。

めったに見られる潮流ではないので、休憩時間等を利用し、携帯のHDビデオに収めてみました。


朝一番、能島の郭(くるわ)Ⅱ南からパノラマで撮影した状況。

写真左側、荒神瀬戸から満潮の流れが、いつもよりもさらに強い流れで、鵜島の岩礁鼻を大きく通り越しています。


これでは、さすがの「鵜島ダック (海上アヒル) 」もこの日は、能島に上陸しませんでした。

この日は終始、潮の流れが能島全体に響きわたり 「 しおさい能島 」でしたよ。


 コチラは、能島本丸から見た伯方大島大橋(見近島)方面。能島城郭(くるわ)Ⅲの鼻先の潮の流れと音が本丸にも響きわたります。



こちらの写真は、引潮時の状況。能島と鯛崎島との海峡の流れがすごく、能島の上から見通しても潮の段差が確認できます。

潮の流れ潮騒をお楽しみください↓↓★ (約8分)

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この日は、比較的暖かかったことと、潮の流れがジャストタイムであったため、潮流体験船もいつもより、出動回数が増えていました。(D)

2014年2月8日土曜日

雪島 能島城 完成

都心でも大雪警報が出ている本日(2月8日)。

今日は、朝から四国内の高速道路がほぼすべて通行止め。出勤日ではなかったものの、明日の出勤が心配です。

多少の雪であれば、タイヤを冬タイヤに交換しているので、大丈夫なのですが、橋が通行止めになると、交通の手段が限られますからね。

凄い大雪。普通に5~10cm積もっていて、かき氷のような重たく湿った雪です。

こんなに雪が積もり、溶けにくいのは25年ぶりぐらいですね。

てなことで、砂遊びや雪遊びが得意は私は、子供たちとエイリアン風の雪だるまを作成。。

定番の「雪城 能島城」を。




湿った雪は粘土のように楽しく工作できます。但し、ゴム手袋と手袋は必修ですね。(D)

2014年2月6日木曜日

能島城 上陸作戦

朝一番に、館長から今日(1月31日)の潮は速いよとの一声。

能島城へ目と鼻の先にある宮窪港から、いつものように出航。

第1便はすでに出航し、私が乗り込んだ漁船は第2便。

この日は最速9.5ノット(時速約18km)。かなり早かったよう…

潮流体験船とは違い、地元の漁師さん兼、発掘作業員兼、ミュージアムパートナーでもあるMさん所有の小型船なので、より潮の速さを体験できます。

潮の速さを見て、大きく迂回。潮の流れに対し、横滑り(ドリフト)しながら能島を目指します。

能島に近づくにつれ、鯛崎島にぶつかるような錯覚と、自分たちの乗った船が動いているのに、まるで能島城が動いているかのような錯覚になっちゃいます。

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この日の帰り道は、行きと違い引き潮。鯛崎島沖で激しい潮流に逆らいながら宮窪港を目指しましたが、HDビデオと写真を撮りすぎた私の携帯は、バッテリー残が1%。残念ながら撮れずじまい。

博物館に帰ると、カバンの中の予備カメラの存在を忘れていて後悔しました。

めったに遭遇することのできない潮流。

この日(1月31日)の能島は、終始「 潮騒(しおさい)能島 」でした。(D)

2014年2月3日月曜日

水軍バリィさん 節分「鬼バリィさん」Version

本日、2月3日は節分。明日は立春。暦の上では春ですね。。


 ちょっとかわいい鬼ですが、水軍バリィさんも七変化していますよ。


今年も、宮窪幼稚園で恒例の豆撒き行事が行われ、博物館の事務職員も青鬼として参加いたしました。


 大きな青鬼、赤鬼に豆をぶつける園児たち。
途中、多く豆をぶつけてしまい、球切れになった子は大変困っていたようです。(青鬼談)


鬼退治が終了しても、怖くてしょうがない子も。。


でも最後には、鬼退治完了。今年一年、みんな元気で幼稚園に通えるかな??


今日は少し帰宅を早め、豆まきですね。

私は最近、豆まきよりも恵方巻きの方が楽しみで仕方ありません。


今年の方向は「東北東やや右」だそうです。(D)